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西宮市の内科|石塚ファミリークリニック-院長ブログ|26 ラジオの勧め

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当クリニック院長 石塚俊二が医療を中心に情報発信
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26 ラジオの勧め

今回は自身の日常に触れたいと思う。
趣味とまでは言えないが僕はラジオを聞くのが好きで時間があるときはいつもラジオを聞いている。
往診での車の移動中や仕事からの帰宅後や休日の自宅の朝はいつもラジオを聞いている。
今はアプリ一つで全国の放送局を聞くことが出来る。ラジオを聞く習慣は中学生のころから始まり、その頃から電車通学や受験勉強中もありとあらゆるところでラジオを聞いていた。
最近、ふと何故、自分はラジオが好きなのか考えてみた。客観的にこれには3つの要素があると思う。

ラジオを聞く習慣
イメージイラスト 1. 意外性、突然性
2. 人を深く知る(DJやゲスト)
3. 色々な分野に触れる

 

まずは、意外性や突然性である。通常、テレビや今流行のYou tube、Facebookなどは自分の興味を選択してそして視聴する。もちろん自分の娯楽や興味を深く掘り下げるために好きなものを選択することも楽しいことであるが、ラジオには突然性がある。
自分が昔好きだった歌や全く聞いたことがないがすごく良いと思う曲が不意に流れる。また、DJの話の中でも、自分が以前に訪れた懐かしい場所の話や聞いていて心に響く話を耳にする。 この意外性は、自分の心に突き刺さりそしてそれが心地よい時間となる。


特にラジオを聞くときは、仕事を離れて一人でリラックスモードになっているので、その状態で突然好きな曲や話がでてくるとなぜかその音楽や話の内容もより深く頭の中の入り込み満たされるような感覚になり至福の時間となる。
おそらくラジオではあらかじめに予想できないということで心がときめくのだと思う。
昨今、インターネットやSNSなどすべてが自分主導で自分が好きな事、好きなグループだけを選択しまう傾向があり、言い換えると心がクローズになってしまっていることが多いと思う。ラジオは意外性、突然性で心をオープンマインドにしてくれる新鮮さがあるのが良いと思う。

 

次は、人を深く知ることができるということ。
特にその番組でのDJやゲストの考え方や話す内容をラジオで聞いて、初めてこの人はこのような環境で育った中で今の発想があり世の中に訴えるのだと理解することもできることが多い。
僕は、関東のJ-WAVEという放送局の番組をよく聞く。この放送局は1988年に開局したのですが、同じころに東京の病院で働いていた時にこの放送局の方が患者さんとなり、その方から“関東の新しい放送局でDJはすべてバイリンガルで話され楽しいですよ”と聞いて興味が沸き聞くようになって30年以上のリスナーとなっています。
開局時、DJの一人でジョン・カビラさんという方がいて毎朝6時から“TOKYO TODAY”という番組があり朝の通勤時に毎日聞いていました。
この中で現代のトピックスを取り上げ、そのことについてリアルタイムでアメリカ、ヨーロッパなど各国に電話をして担当者に英語でインタビューするコーナーがあり、それを聞くのが楽しみでした。
ちょうど海外留学を希望していた時期でもあり、すぐにこのジョン・カビラさんに興味が沸きこの方を調べると日本の大学を卒業後に留学されていたとわかり、僕も日本から海外へ留学したらこのぐらい英語が流暢になるのかなと思い、この英語力を目標に話される英語を一語一句聞き漏らさないように聞いていました。
結局、全然英語はうまくなれませんでしたけど楽しかった思い出です。
最近の番組でもJ-WAVEの毎週土曜日午後4時:au FG LIFETIME BLUESという番組があります。
俳優のオダギリジョーさんが視聴者からの手紙を朗読する番組です。テーマは人の出逢い、別れ、喜び、悲しみ、旅、日常などなんでもかまわず誰かの本当の話をするという番組である。
演劇で自分の生きがいを見出した話、北海道旅で偶然にも同じ人と2回出会った話、娘さんを難病で亡くした最後の会話、など人生を凝縮したような心の叫びを聞くとどんな状況でも人は想いをもちながら生きているし、想う心があるから生きていけるのだとつくづく感じ“人っていいものだな”とほのぼのとした感覚になるのが好きです。
ラジオは声だけですが、その声からその人の考え方や生き方が聞こえてくるような気がしてその人をより深く知る、あるいは知りたいと思うことをラジオが教えてくれる気がする。

 

最後は色々な分野に触れることができるのもラジオの醍醐味があります。
僕は毎日医療の世界に浸っているので、日常で他の分野のことを知るのは難しいことがあります。その中で最近のお気に入りは、やはりJ-WAVEですが土曜日午後3時:BIBLIOTHECA-The Weekend Libraryという番組です。
この番組は、毎回テーマに沿ってその答えや解決に結びつくきっかけになる書籍を紹介する番組である。
例えば、テーマとして“消費は何か変えるか”、“自己認識”、“美意識とは”など様々でこのテーマに沿った書籍を参考図書として解き明かし、テーマの真相を知ろうという番組です。
僕の診療の中で普段は自身で発想もできないようなテーマを解りやすく説明されており、他の社会や分野とつながっているような気持になります。また、DJは山口周さんと長濱ねるという2人で、この2人の話を聞いていると2人ともすごく読書好きだということがよくわかります。特に、長濱ねるさんは、この番組を聞くまで名前も知らなかったのですが、彼女はそのテーマについて自分の経験に照らしながら自身の考えをしっかり伝えてくれます。
BIBLIOTHECA-The Weekend Libraryのイメージイラストそして、その関連書籍の解説の紹介もとても上手にプレゼンテーションをされ理解が深く読書を愛していることに感銘を受けました。さらに彼女が欅坂46とういう元アイドルで歌手であったことにもびっくりしました。
この番組を聞くとすぐにその本を読みたくなるのもこのDJの読書に対する造詣の深さからだと思う。

 

このような理由から僕はラジオを聞くことが好きだと思う。
落ち込んだ時もラジオの一言で救われたこともこれまでに何度かあった。
僕にとってラジオは自分自身の気持ちをまっさらにして素直になる時間であると思います。
これからも好きな番組、好きな音楽や話そしてDJ、ゲストに突然出会うことを楽しみにして聞いていきたい。

 

令和4年9月:石塚ファミリークリニック 
院長 石塚 俊二

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