先日、人は自分の目標や夢に向かってどこまでストイックになれるかを考えさせられるテレビ番組を見ました。
観られた方もいると思いますが、2014年、2018年にオリンピックで銀メダル、2022年の北京五輪で金メダルを獲得したスノーボード・男子ハーフパイプ選手の平野歩夢選手のNHK特集があり、何気なく見ていましたが、最後は心に熱いものを感じるようになりました。
まさにストイックで強固な精神力と努力でつかみ取った栄光は彼という人間そのものを示していると思いました。
番組でも挙げられた“ストイック”という言葉に考えされられました。
“ストイック”とは辞書的に言うと、自分に厳しい・欲望や誘惑を抑え込んで目標達成のために頑張る様を指します。
“自分に厳しく、欲望に流されない”ということは、目標のためなら時に人生における「楽しみ」全般を放棄することも意味します。
例えば、美味しいものを食べたり旅行に行ったり、おしゃれをしたり…これらを一切排除し、「目的のためにだけ時間を使い努力すること」を本来は“ストイック”と表現しました。ですから、前人未踏の記録を打ち立てたアスリートであっても、趣味や夜遊びを程ほどに楽しんで競技に臨めるタイプの人は、本来、「ストイック」とは言いません。
平野選手の弟さんがインタビューで“世界の一流のスノーボード選手を山ほどみてきたが、兄ほどスノーボードのことを24時間考え、365日打ち込んでいる選手を見たことがない”と言っていましたし、平野選手も“いろいろな壁があって、それにぶつかりながらも負けずに来られている感覚が今の自分を作り出していると思うし、そういうことを乗り越え続けて自分もそれと同時に変わり続けていく。誰かと同じことをやろうと思っていなし、自分にとって楽なことも選ぼうと思っていない。だから難しい”と語っていました。
また、野球のイチロー選手も現役時代、試合前と試合後の練習内容は数十年間変わらず、また欠かしたことはない。
自分自身でも“私は決して天才ではない、もし他の選手との違いと言えば、人よりも一つのことに打ち込める集中力が少し優っているとは思う”とも言っていました。
そして“ストイック”に打ち込む人には一定の特徴があります。
このようなストイックな人のメリットを上げると
一方、その反面、
しかし彼らのような世界の頂点で活躍する人は、そのマイナス面も覆い隠すような力で周りの圧壁を乗り越えていく力を持ち目標を達成します。
これには純粋にすごいなという一言です。また彼がこの番組の中で“困難にぶつかりながら成長していきたい”という言葉にも感銘を受けました。実際、一般の生活者の我々はこのようにはなかなかいかないと思います。
しかし、どんな人でも目標や夢や希望はあって、それに向かって自分なりの“ストイック”は持っています。
なので“ストイック”も人それぞれ幅があっていいと思います。
自分の“ストイック”に少しの“ゆる”を入れるのも一つの手です。
そこに“ゆる”を入れることで、周りには押し付けない、自分がやるべきことを淡々とストイックにやっていく。
他人の様々なスタイルには寛容に捉える“ゆるストイック”でも良いと思います。
自分がコントロールできないことに焦点を当てないで、まず重要なのは、自分がコントロール出来ない事は考えない・焦点を当てないということ。
自分で変えられるものは自分しか無いので、自分でコントロールできるものに集中していく。
大体のストレスはコントロール出来ないものをコントロールしようとして生まれると考えることもできます。
自分はどれぐらい“ゆる”を入れるか考えてください。
それがあなたの“ストイック”となっていきます。
令和8年2月:いしづかクリニック
院長 石塚 俊二
